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みんなの実験室へようこそ (^。^)/

身近なものでプリザーブドフラワーっぽい花を作る

 プリザーブドフラワーを作るには一液くんのような専用の作成液を購入していただければ簡単にきれいなものが出来ますが、ここではお遊びのつもりで身近にあるものでプリザーブドフラワーっぽいものを 作って遊んでみましょうという企画です。
 身近なもの、つまりすぐ手に入るものというのはドラッグストア(薬の大型店など)にある消毒用エタノールと保湿用のグリセリンでどちらもすぐ近くに並んでいると思います。
 その他、花に色をつけるための食紅と、作業をする容器としてコップ2個です。(染料として食紅を使うアイディアは漫画の上手なSママさんよりいただきました。Sママさん、ありがとうございました。)

 考え方としては、エタノールに花を漬け花内部の水分をエタノールにしてしまい、次に保湿剤の代表のようなグリセリンに漬けて水分の変わりに花に入り込んだエタノールに混ぜ込んでやるというものです。グリセリンは エタノールと混ざりやすいので花の内部にグリセリンが残るだろうというものです。
エタノールに1日、食紅を混ぜたグリセリンに2日漬けてからエタノールですすいで乾かせば出来上がりです。

・・・・・・・・・ では、始めましょう。・・・・・・・・
 室内の換気を良くして作業してください。 
 ストーブなど火の近くで作業しないでください。 
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● 花をエタノールに浸ける

用意するもの:花、エタノール、陶器のコップ、アルミホイル、花に付ける重り
注意事項:エタノールは長時間明るいところ置くと変性する可能性があるので容器は透き通っていないものをすすめますが、ガラスコップ を使用する時は、花を漬けた後コップにアルミホイルを巻いて遮光するとよいでしょう。


 今回はスプレーバラ(ミニバラ)を使いました。
 花は先だけ切り、切ったところに花を液に沈めるために重りを付けます。重しになりそうなものだったら何をつけてもかまいません。
 コップは出来るだけ陶器のものを使ってください。もし、ガラスコップを使うならば、花を入れた後アルミホイルを巻いて遮光して下さい。
花に重しを付ける エタノールとコップを用意する


 コップに花が沈むだけのエタノールを注ぎ、中に花を入れます。

花が沈んだらアルミホイルでコップにフタをします。エタノールは蒸発しやすいので隙間が 出来ないようしっかりとめてください。
エタノールに花を漬ける アルミホイルでフタをする


・・・・・・・・・ 1 日 置 く ・・・・・・・・



● 花を、食紅を混ぜたグリセリンに移す

用意するもの:グリセリン、食紅、コップ、アルミホイル、割り箸
注意事項:花を移し変えるのでビニールシートや新聞紙などを敷いて作業することをすすめます。


 コップ8文目くらいのグリセリンに食紅半分くらいを、よく攪拌して溶かします。
グリセリンと食紅を用意する 食紅を良く溶かす


 エタノールに1日漬けた花を、食紅で色をつけたグリセリンのコップに移します。
 この時、花は硬くなっているので丁寧に扱う。急ぐ必要はないのでゆっくり作業するのがコツです。

 使用済みのエタノールはコップにフタをしてとっておいてください。後で、花をすすぐ時に使います。
エタノールに1日漬けた花 グリセリンに移す


 重りが軽いと花が沈まないので、割り箸などを使って完全に沈めます。
 重りのあたりを押すようにするとうまくいきます。
グリセリンに浸けた花 花を沈ませる


 アルミホイルのフタはしなくてもグリセリンはほとんど蒸発しませんが割り箸を留めたり万が一こぼした時のことを 考えてフタをしました。


・・・・・・・・・ 2 日 置 く ・・・・・・・・



● 花を取り出し、すすいで乾燥する

用意するもの:はじめに花を漬けたエタノール(新しいエタノールでもかまいません)
いよいよ最終段階です。液をたらして汚さないようゆっくりあわてずに作業しましょう。


 花を押し込むために使った割り箸まで液が染み込み赤くなっているのがわかります。

 フタにしていたアルミホイルを利用して、お皿のようにして、その上にティッシュを敷いてグリセリンから出した花を置き3〜5分位液を切ります。
2日経った状態 コップから出したバラ


 花をエタノールに5〜10分浸けてすすぎます。花の周りについてベトついているグリセリンが 流れ落ちればOKです。
 すすぎが終わったら重しをはずしてティッシュで茎の方をくるんで花が上向きになるように立てます。この時エタノールのフタにして いたアルミホイルをお皿のように利用してティッシュを乗せるとうまく花を立てられますよ。
花をエタノールに移す 取り出した花


 グリセリンが濃いため花びらがベタッとくっついてしまうので乾燥する前にワイヤーなどを利用して 花びらを傷つけないよう注意しながら一枚一枚広げると仕上がりが良くなります。

 乾燥中ティッシュに液が染み出ますので何回か新しいティッシュに交換して下さい。
乾燥前に花びらを整える 乾燥中の液の染み出し


 出来上がり   と思ったら10日以上たっても液がしみだしていた

4,5日ティッシュを交換しないでおいたら花びらに触れている部分から液が染み出していた。雨が降っていて湿度が高い日もあったので湿気を吸い込んで その水分がティッシュの触っている部分から染み出たのかもしれない。
乾燥2日目 乾燥11日目


 この実験で作ったプリザーブドフラワーもどきは製品として販売している一液くんなど専用の作成液を使って作った物とは比べ物にならない出来上がりかもしれませんが、お遊びの実験としては面白いと思います。
 この実験は自分で考えたのですが、後で切り花の保存に関する特許で似たものがあると聞きましたので興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。


● その後の状態

←これが乾燥15日目の状態です。写真ではまあまあの状態ですがまだ湿った感じです。


やはりグリセリンが濃いのが原因で乾かないようなので今度は思い切ってグリセリンをエタノールで薄めて25%くらいの濃さにして実験してみました。


次の実験は→ こちら

128日経過


 本実験の内容は私が考えたもので、現在売られている作成液の成分にはいっさい関係ありません。
 尚、当然ではありますがこのページを参考に実験される方は自己責任でお願い致します。実験中の事故や出来上がりなどに関し当店は一切責任を負いませんのでご了承ください。

 また、実験の内容で切り花の保存に関した特許に触れる部分があるようなので試される方はあくまでお遊びの範疇でお願いします。

とこよだ花店 常世田和夫


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